撮影飲食店を営んでいる方や、お店で自社のオリジナル商品を出している方に向けて、料理がきれいに写るお店の照明を5つにまとめます。
もし私たちが飲食店を開くなら、照明はすべて「昼白色」にします。オレンジ色の光はかっこよく見えますし、少し薄暗いほうが雰囲気も出ます。それでも昼白色を選ぶのは、いまはお客さんがスマホで料理を撮り、SNSで広げてくれる時代だからです。
お客さんが撮った1枚が、そのままお店の宣伝になります。だからこそ、その1枚で料理や飲み物がしっかり映えるお店にしておきたいのです。
1. 照明は「昼白色」にそろえる
オレンジ色の電球の下で撮ると、料理全体が黄色っぽく写ります。白いご飯もクリームも、本来の色に見えません。オレンジ色の照明だけにしたり、自然光と混ぜたりすると、次のようになります。

オレンジ色の照明だけのお店です。白いお皿まで黄色みを帯び、全体が暗く沈んでいます。

自然光とオレンジ色の照明が混ざったお店です。全体に赤みが乗っています。
せっかくお客さんがスマホで撮ってくれても、SNSに広がるのは、こうした暗い写真です。では、どんな光ならいいのか。次の写真のお店が、ひとつの答えです。

自然光と、昼白色のライトのお店です。お皿は白いまま、衣の色もキャベツの緑も、そのまま出ています。
3枚はいずれも、私たちのスタッフが食事に出かけた先で、同じカメラ(GR3)を使って撮ったものです。ホワイトバランスも変えていない、撮ったままの写真です。私たちの撮影スタジオも、窓から入る自然光と色をそろえるため、電球をすべて昼白色にしています。
2. 暗すぎるお店では、スマホの写真がざらつく
お店が暗いと、スマホは明るく写そうとして無理をします。その結果、写真全体がざらついて、料理の照りも細かいところも見えにくくなります。
雰囲気を出したいなら、お店全体を暗くするより、テーブルの上だけはしっかり明るくしておく。照明は、席に座ったお客さんの手元を基準に決めます。
3. 真上からの強いスポットは、影がきつくなる
料理の真上から小さなライトを当てると、影がくっきり出て、器のふちや料理に硬い影が落ちます。この硬い影が、写真を安っぽく見せてしまいます。
光は、大きく、やわらかく。小さな光を強く当てるより、広い面からふんわり当てるほうが、料理の質感がよく伝わります。
4. 器は、つやを抑えたマットなものを選ぶ
つやのある器には、天井の照明がそのまま映り込みます。スマホで撮ると、料理より先に、器の上の白い光の点に目がいってしまいます。
つやを抑えたマットな器なら、照明が映り込みにくく、見ている人の目が料理のほうに集まります。
5. どの席に座っても、同じ色で撮れるお店にする
窓際の自然光は、料理をきれいに見せてくれます。だからといって、お客さんにわざわざ窓際を選んでもらう必要はありません。
お店の照明を昼白色にそろえて、窓際と同じ色にしておく。そうすれば、どの席に座っても同じ色で撮れます。どのスマホで撮っても、色がひとつにきれいにまとまります。料理も飲み物も、席を選ばずにきれいに撮れるお店になります。お客さんに席を選ばせないお店が、いちばん撮られるお店です。
まず確かめたい3つのこと
- お店の電球の色を確かめる(オレンジ色の電球か、昼白色か)
- 看板メニューを、窓際の席と奥の席で、ご自分のスマホで撮り比べる
- 席によって色が変わるなら、照明を昼白色にそろえる
1と2は、費用をかけずにできます。まずは看板メニューを、窓際と奥の2つの席で撮り比べてみてください。お店のメニューや商品の撮影で迷ったら、お気軽にご相談ください。
商品と、今困っていることを送ってください。担当者からメールでご連絡します。
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