食品私たちは2009年から通販動画をつくってきました。動画をつくる道具はAIで大きく変わりましたが、食品が通販で買われるまでの順番は、それよりずっと前から変わっていません。
ここでは、食品を通販で売るために、動画で押さえたいことを5つにまとめます。生産者に近いところで自社の食品を直接売りたい方や、昔からあるブランドをもう一度売り出したい方に読んでいただきたい内容です。
1. 食品が買われない理由は「信頼できない」
見た目に惹かれても、通販では買ってもらえないことがあります。理由は、「知らないお店の食べ物を、信頼できない」からです。
買わない理由は、商品のジャンルによって違います。サプリなら「今飲んでいるものとの違いがわからない」。化粧品なら「今レギュラーで使っているものがある」。食品は口に入れるものなので、どこの誰がつくったのかわからないものには、なかなか手が伸びません。
ですから食品の動画では、美味しそうに見せるだけでなく、「信頼できない理由」をひとつずつ消していくことが大切になります。
2. 冒頭は商品名ではなく、"美味しそう"で目を止める
「まずは名前を覚えてもらおう」と、動画の冒頭に商品名やお店の名前を出したくなるものです。けれど、見ている人はまだそのお店を知りません。知らない名前を見せられても、目は止まりません。
食品なら、冒頭は湯気、照り、切ったときの断面。この3つで目を止めます。最初の3秒は、それだけでかまいません。商品名を出すのは、目が止まってからでも遅くありません。
3. 目が止まったら、"信頼できる理由"を見せる
とはいえ、最後まで湯気や照りを見せ続けると、ただの"きれいな映像"で終わってしまいます。1で触れたとおり、見た目に惹かれただけでは、知らないお店の食べ物はまだ信頼してもらえていないからです。
目が止まったあとに見せたいのは、次の3つです。
- どこで採れたものか
- どんな人がつくっているか
- そのお店がどれだけ続いてきたか
生産者に近い方ほど、この3つを見せる材料をすでにお持ちです。畑や漁港、つくっている人の手元。それ自体が、信頼できる理由になります。"美味しそう"で目を止めて、"信頼できる"で注文につなげる。この順番です。
4. 商品がある"日常"を見せる
お店を信頼できても、「美味しそう。でも、うちで食べるかな」という、もうひとつの壁が残ることがあります。料理のアップだけでは、自分の食卓に並ぶところまでは思い浮かびません。
そこで、その商品がある日常の場面を見せます。
- 子どもが学校から帰ってきて、それを食べている
- 忙しい朝、温めるだけで食卓に出している
- 週末、家族でひとつのお皿を囲んでいる
食べている自分を思い描けると、"美味しそう"が"うちでも食べたい"に変わります。場面を描く見せ方は表現の規制にもかかりにくく、健康を意識した食品でも使えます。
5. 商品を選ぶ理由を、"一文で書ける"か
通販では、似たような食品がいくつも並びます。比較の候補に入ったあと、最後に選ばれるかどうかは、「わざわざ、ここから取り寄せる理由」が伝わるかどうかで決まります。まず、その理由を一文で書いてみてください。
たとえば、昔からあるブランドなら「昔ながらの、懐かしい味」ではなく、「発売から50年、当時のレシピのまま、今も同じ釜で炊いています」。生産者が直接売るなら「産地直送の、新鮮な野菜」ではなく、「朝5時に畑で採った野菜を、新鮮なままその日の昼に発送しています」。
どちらも、前の一文はどの食品にも言えます。あとの一文は、ほかでは真似できません。書けたら、その一文が動画の中にあるかを探します。なければ、直すのは映像ではなく、その一文です。
動画をつくる前にできる3つのこと
- 初めて知ったお客さまのつもりで、「信頼できない理由」を書き出す
- 産地・つくり手・お店の歩みのうち、動画で見せられる材料を選び出す
- 最終的に商品を選んでもらう理由を、一文で書いてみる
ここまでは、費用をかけずにできます。まずは「信頼できない理由」を書き出すところから始めてみてください。自社の食品をどう見せるか迷ったら、お気軽にご相談ください。
商品と、今困っていることを送ってください。担当者からメールでご連絡します。
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